参考書を絞った方が良い5つの理由

「参考書はなるべく少なく絞った方が良い!」

このようなことを聞くことは多くないですか?
武田塾などでは「1冊を完璧に」と言われることもあるみたいですね。

私もこの点についておおむね賛成です。その理由は5つあります。

1冊やるだけでも大変だから

「しっかりした参考書であれば」という条件付きですけどね。

例えば、青チャート1Aの例題のみを「全ての問題を正答できるようになる」状態までやりこむのって凄く大変ですよね。200時間はゆうにかかるはずです。
なので、「きちんと問題集を行うのであれば」現実的にそんなにたくさんの問題集はできないはずです。

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問題集の進め方のチャート図

問題集を完璧に仕上げるマニュアル【いきなり解答解説を読みましょう】

2018年7月18日

1冊だけでも得られることがすごく多いから

こちらも「しっかりした参考書であれば」という条件付きです。

例えば、青チャート1Aの例題のみを「全ての問題を正答できるようになる」状態までやりこめば、あとは過去問演習を行うだけでセンター数学1Aで9割以上の得点を取ることができると思います。
きちんとした参考書を選定すれば、1冊でも十分な効果を得ることができます。

参考書の数が多いほどやることが増え、集中力の低下につながるから

単純に、参考書の数に比例する形でやることが増えてしまいます。やることが増えるほどマルチタスクになりがちです。(※マルチタスク:複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行すること。)

マルチタスクで脳の切り替えが発生するほど集中力が低い状態での勉強時間が増えてしまいます。
そうなると成果が落ちるのは当たり前ですよね?これも参考書を絞る理由の一つです。

点数の伸びの比較

1週間に取り組むのは1科目だけの方が良い3つの理由

2018年7月18日

学力が伸びない場合に原因を突き止めるのが容易だから

大学受験の英語を例に説明します。
以下の記事の考え方を基に「単語、文法、処理能力」に分けて説明します。

3つの要素から考える英語の勉強法

2018年7月18日

まずはよくある悪い例です。

東大受験生A君の失敗例

A君は東大受験生です。
6月時点で、以下の教材をほぼ同時並行で使用しているとします。

A君は英語が苦手で、センター英語の点数は120点前後で推移しています。
大問2の文法問題は取れるのですが、配点の大きい長文中心の大問3~6で点数を落としてしまいます。
文法がある程度できていることから、原因が単語もしくは処理能力にありそうなことはなんとなくわかります。
ですが参考書の数が多すぎて、どの参考書が120点までの点数UPに寄与していたのか、どの参考書が効果が薄いのかが今ひとつわかりません。
そうなると、「自分にとっての伸びるやり方」ではなく「一般的に伸びるやり方」をしらみつぶしに行うしか方法はなく、センター試験までに間に合わないことが濃厚となってしまいます。

今度は良い例です。
私が実際に教えていた生徒様を例に出します。

東大受験生B君の成功例

B君は東大受験生です。
もともと英語が大の苦手で、センター英語の点数は84点でした。
この生徒様には、英語力を把握するために週に1回センター英語の過去問を解いてもらうことにしました。
私のアドバイスで、以下の教材のみを使用するようにしました。

4月はDuoを中心に行ってもらったものの、勉強のモチベーションが沸かなかったようで、点数もあまり伸びませんでした。
5月上旬にになってVintageに本格的に着手したところ、大問2で大きく上積みをすることができて120点程度までは伸びました。
ただ、大問3~6で点数を落としていることが原因で、以降は120点前後で停滞してしまいました。
なかなか点数が伸びないので、以下のようにグラフを用いて分析しました。
分析を行ったのは9週目の時点です。

演習量と点数の関係

このグラフから以下のことを考えました。

  • 5~9週目で音読を中心に行っていたものの、点数はほとんど伸びていない。つまり、点数の伸びない長文音読に時間を割くべきではなかった。
  • 一方、Duoを十分にやったと言える範囲(25%以上)では、Duoの例文暗記数とセンター英語の得点率の上下が綺麗に一致していることがわかった。(具体的な週数は1→2、2→3、3→4、4→5、7→8、8→9。)

このことから、「とにかくDuoに触れれば良いのでは?」という推論を立てることができ、実際に次の週には点数を伸ばすことができ(9→10)、現在は8割を突破しております。

使用している問題集が少ないゆえに、原因を的確に掴むことができ、着実に点数を伸ばすことにつながりました。

参考書の数の違いだけで、打てる手がこんなにも変わってしまいます。

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スランプに陥った場合に学力を戻しやすい(再現性がある)から

スランプだけではなく、その科目からしばらく離れていた場合もそうですね。

少ない参考書で一旦学力を伸ばしたのであれば、その科目からしばらく離れて学力が落ちたとしても、それらの参考書をやり直すだけですぐに学力を戻すことができます。
言い換えると、自分の学力に再現性を持たせることができるようになるということです。
そうなると、学力を維持する心配が一切不要になります。
これは計画を立てる上で極めて大きなことです。維持するための工数をほとんど考えなくてよくなりますから。

終わりに

1~3個目の理由について語られることはよくあるものの、4,5個目についてはあまり語られることはないと思います。

これを機に思い切って参考書を絞り込んでみてはいかがでしょうか?

まずは小さく試してみる「リーン・スタートアップ的思考」

2018年7月18日
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