受験生のみなさん、入試に合格するためには問題を解けるようにならなければなりませんよね?
もう少し詳しく言い換えると、自分が今まで見たことがない問題を解けなければならないということになります。
全ての問題は以下の2つに分けられますよね。
- 未知の問題:自分が受ける試験の問題、まだ解いていない過去問
- 既知の問題:以前自分が解いた過去問
図にするとこんな感じです。
当然のことながら、既知の問題よりも未知の問題の方が解くことが難しいです。ということで、まずは既知の問題が解けるようにならなければなりません。「既知の問題を解く」という行為を以下の「理解」「記述」「暗記」の3つのプロセスに分けます。
- 理解…問題を解くときに、色々と考えること。
- 記述…問題を解くときに、解答用紙に記述すること。
- 暗記…「理解」と「記述」を、問題用紙を見ずに行えること。(厳密な暗記ではないですけど…。)
これを図に表すと以下のようになります。
以下のことを行うことで、「既知の問題」を解けるようになります。
- 理解:過去問の解答を熟読し、完璧に理解する。
- 記述:過去問の解答をその通りに書き写す。
- 暗記:理解・記述の後、解答を見ずにその過去問を解いてみる。(解けなければもう一度、理解・記述を行う。)
ところで、 「未知の問題」と「既知の問題」はどのように繋がっているのでしょうか?
ここからは「未知の問題」について考察していきます。
全くの未知の問題は解けないですよね。でも、「『未知の問題』の類題」を以前に習得していた場合はどうでしょうか?
多分解けると思います。
「未知の問題」と今まで解いた問題(「既知の問題」)の被りが大きいほど、「未知の問題」を解ける確率は上がります。
被り方には2パターンあります。
- 「未知の問題」と「既知の問題」の被りが大きい場合。ただ、これは相当レアケースです。
- ひとつひとつの「既知の問題」と「未知の問題」の被りは小さいが、被っている数が多い場合。こちらは「既知の問題」を一定数習得すれば十分起こり得ます。
つまり、入試で解く「未知の問題」の類題( = 過去問)を一定数習得すれば入試で問題が解けるようになります。
このことから、「過去問さえ完璧にしておけば良い!」
…とはなりませんよね。なぜでしょうか?
それは、基本事項が身についていなければ、そもそも過去問の解答・解説の「理解」ができないからです。
「既知の問題」のときと同様に「基本事項」を習得します。そのために入試範囲の知識を網羅している問題集や参考書に取り組みます。「理解」はグーグルや参考書で調べて対応します。
ということで、以下の流れを理解しておけば、無駄な勉強をすることがなくなるはずです。
- 最低限の「基本事項」を押さえる
- 過去問を何年分か解いて、「既知の問題」を増やす
- 今までに解いたことのない過去問(「未知の問題」)を解いて、合格点が取れるかを確かめる
以上です。参考にしてみてください!
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