化学を選択する理系の受験生のみなさん、化学の勉強は順調ですか?
理系選択の場合だと化学が入試でほぼ必須なこともあり、鍵を握る科目ですよね。
今回はそんな化学の勉強法について説明します。
私は東大入試にて、化学が38(/60)点でして、そこまで苦手とはしておりませんでした。そんな私の受験生時代の経験と、家庭教師としての経験からこの記事を書きました。
ひとつの考え方として参考にしてもらえると嬉しいです。
この勉強法は以下の関連記事の考え方をもとにしております。
目次
【前提知識】各分野で意識すると良いこと
化学には理論・有機・無機の3つの分野がございまして、「理論化学→有機化学→無機化学」の順に習得すると知識が頭に入って来やすいです。
理論化学は分野に関わらず必須の知識であるので最初、無機化学は暗記色が一番強いので最後に回します。
だいたいで大丈夫なので、この順番は意識するようにしましょう。
また、各分野で意識すると良いこともございまして、それを以下で説明します。
理論化学
理論化学は数式の意味を理解することが大切です。
特に最難関大志望の方は、化学の現象を表面的な理解ではなく、本質的な部分から理解をする必要があります。
例えば反応速度。これをきちんと理解しようとすると微分方程式を理解していなければなりません。そういう意味で、高校数学を完璧にしてから化学に着手した方が理解は早いはずです。
有機化学
有機化学を習得するのに、ある程度暗記することも出てきます。その際に丸暗記をするのではなく、電気的な結合を意識しましょう。電子がどちらの原子に引っ張られているか、電子がどの位置にあるか、などです。
そうすることで、暗記が楽になったり、構造を推定しやすくなったりします。
教科書にはあまり書いていないことなので、適宜ググりながら理解しましょう。
無機化学
他の分野と比較して、丸暗記をせざるを得ないものが多いと思います。
ただ、現象に理由があるものも多く、それらについては理由からしっかり理解することをオススメします。暗記がしやすくなるだけでなく、その理由自体が問われることもあるからです。
こちらも教科書には書いていないことが多いので、適宜ググりましょう。
化学の現象を深く理解するためにはググるのが基本なのですが、紙媒体が良い方は化学の新研究がオススメです。
私も受験生時代に保有しておりましたが、細かい部分の理解を深めることができて結構便利でした。
参考書で一通りの知識を身につける
上記のことを意識しながら、高校範囲の知識が網羅されている参考書を用いて、一通りの知識を身につけましょう。
参考書を選ぶ
オススメは以下の2冊でして、これらの参考書を用いて勉強することで、東大入試にも通用する化学の知識を身につけることができます。
書店で立ち読みしてみて、お好きな方を選びましょう。
知識を身につける
参考書を購入したら、勉強に取り掛かりましょう。
以下の使い方を参考に、参考書に含まれている知識を完璧に身につけましょう。
- 文章を全て音読する。
- 重要な用語や化学式にはマーカーを引く。
- 重要な用語や化学式を数回書き写す。
- 過去問演習のときに辞書の代わりに使用する。
過去問を解く
知識を身につけたあとは、普通でしたら重要問題集などを行うのですが、時間短縮のために過去問で問題演習を行いましょう。
過去問で問題演習を行うことで、化学の実力が身につくだけでなく、志望校の傾向の理解も深まります。
国公立受験の方はセンター過去問、そうでない方は受験校の中でもっとも簡単な大学の過去問から始めることをオススメします。
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センター試験の対策
センター試験の問題はオーソドックスなものが多く、化学の基礎を身につけるのに向いております。
過去問演習を兼ねつつ、化学の基礎を身につけましょう。
二次試験・私大入試の対策
志望校の過去問にも取り組みましょう。
東大・京大や東工大の場合ですと、化学の問題だけが大学別に20~30年分がまとめられている問題集があり、そちらがオススメです。
それ以外の国公立大学や私大を志望されている方は、赤本に取り組みましょう。
赤本ですと収録されている年数が少ないので、過年度のものを中古で集めておくと演習材料に困らないのでオススメです。
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