大学受験における勉強計画の立て方を、東京大学理科1類を目指す新高3生を例に説明します。
目次
合格最低点を確認し、目標点を決めましょう
多くの大学の一般入試において、合格最低点以上の点数を取ることが合格の要件です。
まずは合格最低点を調べて、試験本番での目標点を決定しましょう。
入試は未来のことなので合格最低点はわからないのですが、過去5年以上(なるべく長いほうが良い)の合格最低点の中の最高点を目標点に設定し、それを上回るように勉強すれば入試当日に合格最低点を下回ることはないのではないでしょうか。
東京大学理科1類の2001~2018年の合格最低点が最も高かったのは2017年の347.1889点であった。
なので、小数点以下を切り上げて348点を目標点にしよう。
過去問を確認しながら、各科目の目標点を決めましょう
各科目の目標点を決めておかないと方針が立てられません。
例えば、東大理1を志望する場合に目標点が90点の方と30点の方でやるべき勉強が全く異なるので…。
過去問を確認して難易度や傾向を把握し、各科目の目標点を決めましょう。
ただし、今後の勉強の進捗次第で目標点の変更はあるでしょうから、そこまで厳密でなくても大丈夫です。
国語が若干苦手である以外に特に得意や苦手はないので、それを考慮して以下のような目標点を設定しよう。
- 国語:32(/80)
- 数学:58(/120)
- 英語:75(/120)
- 物理:42(/60)
- 化学:42(/60)
- センター:99(/110)
目標点を達成するために必要な教材を選びましょう
今後の学力の伸びに合わせて適切な教材を追加できるように、この段階ではなるべく少ない教材を選ぶようにします。
- 国語:ハンドブック 古文・漢文の要点整理、センター過去問
- 数学:青チャート、センター過去問、東大過去問
- 英語:Evergreen、Duo3.0、センター過去問、東大過去問
- 物理:よくわかる物理基礎+物理、センター過去問、東大過去問
- 化学:よくわかる化学基礎+化学、センター過去問、東大過去問
- センター(地理のみ):センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本、センター過去問
選んだ教材を終わらせるのにかかる時間を割り出しましょう
大体どれくらいの時間で終わりそうかを割り出します。
合計で29週間。
- 国語:現代文に2週間、古文に1週間、漢文に1週間
- 数学:青チャートに6週間、過去問演習に3週間
- 英語:Evergreenに1週間、Duoに2週間、過去問演習に4週間
- 物理:よくわかる物理基礎+物理に2週間、過去問演習に2週間
- 化学:よくわかる化学基礎+化学に2週間、過去問演習に2週間
- センター(地理のみ):地理に1週間
上記の時間は楽観的な想定。実際にはもう少しかかるかもしれないが、入試まで50週程度あるので軌道修正や時間の追加は十分できそうだ。
最初に着手する科目について、詳細な時間・やることを書き出しましょう
上記の時間は週単位のかなりざっくりした時間です。最初に着手する科目については、もう少し細かく時間ややることを書き出して見通しをよくしましょう。
最初は英語から。
まずEvergreenに着手。
- 文法を全て頭に入れるために、1ページ3分のペースで音読をしよう。大体600ページあるので、30時間程度。
- 収録されている問題も全て解こう。解き直しの時間も考えて30時間程度。
Evergreenが終わったら、センター英語(筆記)の大問2を用いて文法の理解度を検証。
- 演習→採点→見直しの流れ。採点や見直しも合わせて1時間程度。
ということで1週間にやること(ToDO)。
- Evergreenの音読
・全てのページを音読
・1ページ3分のペースで音読
・1周のみ
・理解が曖昧な箇所については、マーカーや鉛筆で書き込んだり、Google検索をしたりして理解すること - Evergreenの問題演習
・全ての問題を1回ずつ解く
・間違えた問題は正解できるまで解き直すこと - センター英語(筆記)の大問2の演習
・2019年の本試験を使用
・演習→採点→見直しの流れ
・間違えた問題は正解できるまで解き直すこと
・目標は8割以上。これを達成できるようにEvergreenに取り組むこと。
実際に勉強に取り組みましょう
取り組む中で計画についての気づきがあるはずなので、適宜修正をしましょう。
コメントを残す