1週間に取り組むのは1科目だけの方が良い3つの理由

皆さん、1週間の勉強計画はどのように立てていますか?実際にどんなことをやっていますか?

よく言われるアドバイスとして、「各科目を満遍なく行いましょう」というのがあります。
多くの中高生も満遍なく行なっている方が多いのではないでしょうか。

ですが、私はこの考えに反対で、「1週間にやる科目は基本的に1科目」という考えを持っております。以下でその理由を述べていきます。

複数の科目を満遍なくやると成果が見えづらいため

複数の満遍なくやると、1週間での成果が見えづらいです。
1週間ごとにテストを行うとして、その点数の伸びをグラフにするとこんな感じです。

満遍なく行った場合の点数の伸び

これだと、自分の勉強によって点数が伸びたのか、それとも単なる偶然なのかがほとんどわからないですよね。となると、1週間の勉強の成果を定量的に評価することができません。すなわち、PDCAサイクルを上手に回すことができません。

一方で、1週間に1科目だけを集中して行うとどうでしょうか。
その点数の伸びをグラフにするとこんな感じです。

1科目を集中して行った時の点数の伸び

これだと、自分の勉強がきちんと点数に繋がったということがわかります。仮に伸びなかった場合は、「その勉強のやり方が悪かった」という収穫を得ることができます。これがすごく大切です。
1週間の勉強の成果を定量的に評価することができ、きちんとPDCAサイクルをまわすことができますね。
(ちなみに1科目だけに絞ると、週末の検証のために解くテストが(5科目ではなく)1科目だけで済むというメリットもあります。)

科目を切り替えると、集中力がリセットされるため

科目を切り替えると、頭の使い方も切り替えなければならないですよね。

例えば英語と数学。
英語は英文(問題文)を処理できること自体が評価される科目。勉強の内容は「単語の暗記」や「長文の音読やリスニングといった反射神経を鍛えるトレーニング」をすることが多いと思われます。
数学は問題文自体は短く、頭をひねって問題を解けることが評価される科目。勉強の内容はひたすら頭を使って解くことが多いと思われます。

こうなると、英語と数学の科目の切り替えの際に大きく頭の使い方を切り替えなければなりません。となると、集中力も一旦リセットされてしまいます。
脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術によると、1回集中が途切れるとそれを取り戻すのに15分かかるそうです。

5科目を満遍なく行なっている方は、4回の切り替えが発生します。
すると、15分 × 4回 = 60分 は集中していない勉強時間です。
1科目だけに絞っている方と5科目満遍なく勉強している方とで、集中している勉強時間が毎日1時間も変わってきます。

これは大きく差がつきそうですよね?

多くの科目に取り組むとやることが多くなるため

例えば、1週間で理系3科目を行うとすると、以下のように取り組む課題が多くなってしまいます。すると、毎日の進捗管理がすごく大変になりますよね。

1週間で取り組む課題(理系3科目を行う場合)
  1. 速読英単語 21~30の長文を10回ずつ音読
  2. 青チャート1A 例題31~60
  3. 青チャート2B 例題31~60
  4. 物理の重要問題集 41~80
  5. 化学の重要問題集 41~80

一方で、数学1Aだけを1週間かけて対策するとすると、以下のように取り組む課題が極端に少なくなります。すると、もはや進捗管理などする必要が無くなりますよね。

1週間で取り組む課題(数学1Aだけを行う場合)
  1. 青チャート1A 例題31~210

1週間に行うのを1科目だけにすることで、思い悩むことが極端に少なくなります。

最後に

以上の理由から、私は1科目に絞って勉強することをオススメしております。
ありとあらゆる常識を疑い、自分の頭で考えて行動することが大きな成長につながるのではないでしょうか?

まずは小さく試してみる「リーン・スタートアップ的思考」

2018年7月18日
参考書を絞った方が良い5つの理由

参考書を絞った方が良い5つの理由

2018年7月18日

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)